人間の首には甲状腺という臓器がついています。
蝶々のような形をしている、縦2〜3cm、横6〜8cm程度の臓器です。
甲状腺腫大
甲状腺腫大


人間の首には甲状腺という臓器がついています。
蝶々のような形をしている、縦2〜3cm、横6〜8cm程度の臓器です。
健康診断には触診の項目に『甲状腺腫大の有無』があります。
甲状腺が大きくなる原因としては、
の2つがあります。
(a)の甲状腺全体の腫大は多くの場合、バセドウ病や橋本病が原因です。自分の免疫細胞が甲状腺を刺激しまくったり破壊しまくったりするせいで、甲状腺全体が大きくなってしまうのです。
(b)の甲状腺のできものは、甲状腺自体は正常の大きさでも、内部に腫瘍や水ぶくれができてしまうことで、そこだけが大きくなってしまっている状態です。
この2つは甲状腺超音波検査で鑑別することができます。(a)の甲状腺全体の腫大なら採血検査でバセドウ病や橋本病がないかどうかの検査に移り、(b)の甲状腺のできものの場合は、必要に応じて超音波検査を行いながら採血の針を甲状腺腫瘍に刺して中の細胞を取ってくる穿刺細胞診という精密検査に移ります。
甲状腺のできものは大きく分けて3つあります。
甲状腺嚢胞は、いわゆる水ぶくれです。皮膚に水ぶくれができることがありますが、甲状腺・肝臓・腎臓など内臓の中にもできることがあります。皮膚の水ぶくれはそのうち破けておしまいですが、内臓の水ぶくれは基本的に破けることがないため、一度できてしまうと大半はずっと消えません。ただこれは病的意義はなく、よほど数や大きさが大きくなったりしない限りは悪さもしないため、特に治療を行う必要はないのです。
良性腫瘍と悪性腫瘍は、細胞を採ってこないと診断できません。典型的な悪性腫瘍の場合は超音波で見た瞬間強く疑うことはできますが、基本的に良性か悪性かの診断は細胞を採ってきて、顕微鏡で見る病理検査を行わなくてはなりません。
診察室に甲状腺超音波(エコー)の機械を置いてあり、診察室にて検査を行うことが可能です。もしそこで甲状腺腫瘍が見つかり、精密検査が望ましい場合は提携医療機関へ紹介し、検査を受けていただきます。
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