一般内科・生活習慣病外来
一般内科・生活習慣病外来

一般内科では、高血圧症や脂質異常症などの健康診断で指摘される疾患の治療を行い、日常生活の中で比較的遭遇しやすい急性症状や慢性疾患の継続的な治療とコントロールを図ります。また、内科の仕事の一つに「診断をする」ことがあります。診断とは「症状を引き起こしている病気の原因を調べ、特定する」ことで、診断を正しく行わなければ治療方法が全く変わってくることがあるためです。
当院では一般的な血液検査だけでなく、各種検査センターと連携を行い、かなり専門的な血液検査の項目を実施することが可能であり、もし専門的な高度医療が必要な場合は、適切な医療機関へご紹介をして最善の治療を受けていただけるようにする役割も担っています。
など、日々の生活の中で直面する様々な症状で、不安であったりお困りであったりする症状の相談も承ります。「どこの病院の何科にかかればいいか分からない」場合のアドバイスと紹介状の作成も承りますので、お気軽にご相談ください。
生活習慣病とは、
疾患群のことです。つまり、食生活・運動習慣・飲酒や喫煙などの改善を行うことで、疾患の発症や悪化を防ぐことが期待できる病気たちです。ただし、これらの疾患は食事や運動だけでなく、遺伝的要因が原因のかなり多くの割合を占めます。生まれつきこれらの疾患になりやすい人は、生活習慣に関わらず発症してしまうのです。そのため各種学会でも(生活習慣)病という呼び方を変える提案もされていますが、ここでは現在の呼称で統一します。この生活習慣病は放置すると生命予後を著しく害する疾患を発症する確率が上がってしまいます。そのため健康診断でこれらの有無について調べ、危険な疾患を引き起こす前に治療を開始することを目標としています。
生活習慣病は、その人の生活習慣が発症や増悪に深く関与していることは確実なのですが、生活習慣病になった人が100%悪いわけではありません。糖尿病などはどうしても「病気になったのは自己管理をできておらず、怠惰で不摂生なせいだ」と思われがちです。これはスティグマ(烙印)と呼ばれ、社会的にも心理的にも苦しむこととなります。
ですが、これは大きな間違いです。生活習慣病は、なった人が悪いわけではありません。
堕落した怠惰な人間がなる病気では断じてないのです。
生活習慣病は、その人が生まれた時に持っていた遺伝的性質が半分、生まれてから行ってきた生活習慣が半分、発症に影響しています。家系的に血圧や血糖、脂質が高くなりやすい人は多く、そういう人はどれだけ生活習慣に気をつけていても生活習慣病を発症します。これは人間が長生きできるようになってきたためで、例えば織田信長は本能寺で「人生50年」と舞ったと言われていますが、その時代では生活習慣病になる前に大半の人が亡くなっていました。
しかし現代では長生きできるようになったため、個々の臓器だけが先に弱ってくる人が多くなっています。大半の臓器が100年もっても、血糖値を下げるインスリンを出す力が60年しかもたない人は60歳前後で糖尿病を発症してしまうのです。ですが、食生活や運動習慣を気にすることで生活習慣病の発症を遅らせたり、発症しても軽減させたりすることが可能です。生まれ持った内臓の強さや寿命については、生まれてから変えることはできません。血のつながった家族の中に生活習慣病の方がいる場合は、同じ病気にかかるリスクが上がりますし、家族歴がなくても、年齢が上がればどんな人でも生活習慣病になる可能性が上がります。高血圧、脂質異常症、糖尿病などは、長生きしていればいつか絶対になる病気です。
だからこそ生活習慣に気をつけ、発症予防に繋げることが重要です。そして、もし発症してしまった場合は自分を責めるのではなく、未来の自分のため、しっかりと治療に取り組むことが望まれます。
生活習慣病は、長年放置すると体全体の血管が細く硬くなります。それによって血管が詰まりやすくなったり破けやすくなったりして、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)になるリスクが上がり、寿命を縮めてしまいます。疾患の重症度にもよりますが、生活習慣病が1つあると脳卒中や虚血性心疾患になる確率が2〜3倍に上がります。しかも2つあると3×3=9倍、3つあるとさらに3倍で27倍、みたいな感じに、疾患を複数持つことで危険な病気を発症する確率も跳ね上がってしまうのです。
ですから生活習慣病の治療の目標は、血圧を下げるとか血糖値やコレステロールの採血データを下げるとかといったことではなく、それら全てのコントロールを良くすることで危険な病気を発症するリスクをできるだけ下げることにあります。
例えば、インフルエンザなどのワクチン接種はインフルエンザを治すことを目的としておらず、発症リスクを下げ、もしかかったとしても重症になる確率をできるだけ下げることを目標としています。生活習慣病も同じで、数値に一喜一憂するのではなく、健康で長生きする確率をできるだけ上げるために行うのです。生活習慣病は、一度発症すると一生治療が必要です。それは上記の通り遺伝や加齢が多大に影響しているからです。
患者様からよく、「血圧とかの薬を一度飲み始めると一生飲まないといけないんでしょう?だからまだいいや(まだ飲みたくないなあ)」という内容のことを言われることがあります。気持ちはすごく分かります。風邪を引いた時は数日薬を飲めば完治するのに、一生ものの治療はどうしても腰が引けてしまいますよね。これは「治療」と「予防的治療」の違いで、風邪薬が症状を抑えて風邪の症状そのものをなくすことを目標としているのに対し、生活習慣病の治療は生活習慣病そのものを治す(完治させる)のではなく数値を抑え続けることで危険な病気を発症させないようにする、「予防」のための治療なのです。ですから生活習慣病の治療は、基本的に生きている間ずっと行うことが望ましいのです。
院長は内分泌内科医として全ての生活習慣病の治療を大学病院などで長年行い、副院長は健康診断の診断医として10年以上勤務しております。当院では健康診断を含めた生活習慣病の有無の検査だけでなく、そこから一歩踏み込み、生活習慣病で起こりうる合併症の有無や生活習慣病になった原因を看護師や検査技師、栄養士らと共に総合して調べ、状態に応じて体全体の治療を行うことを可能としています。
精密検査を行う必要があった場合の採血検査は外注になるため結果が出るまで数日かかりますが、それ以外であれば院内で検査を行えるため、採血をした診察日に結果を見ることができ、治療の効果判定や治療方針の決定を行うことが可能です。地域に根付き開かれたクリニックを目指しておりますので、もしご相談などありましたらお気軽にお越しください。
TOP